ガラガラガラガラ――――

ん?
翠の部屋の、窓が開く音だ…。

どうしたんだろ。

約束は7時だから、いつもは
7時ちょっと前に開けて話すのに…。



なんて考えてたけど、
翠の言葉で私は凍りついた。



「おい、光梨…。」



明らかに不機嫌そうな翠の顔。

…と、声。


そっか…
翠って、寝起きが悪いんだった。すっごい。



でも翠はみんなに隠したがるから、
私と翠だけの秘密なんだ。


幼なじみだから分かること、知ってること
いっぱいあるけど、でもそれって、
嬉しいような切ないような…



「い…おい、光梨!!」

「あっ… はい!!」