「はいっ………ってあら?翔ちゃんじゃないの〜!!」
開いた扉の先には、蒼井おばさんがいた。
おばさんは、俺のこと、翔ちゃんと呼ぶ。
「おばさん、夜にごめんね。」
「あらあら、いいのよ!…ところで、翔ちゃん、なにか用があるんじゃないのかしら??そんなに可愛いお嬢さん連れて来ちゃって。」
おばさんは琥珀をみて、ニコリと笑う。
おばさんの笑顔を見て、琥珀からも笑みがこぼれていた。
この様子からすると、おばさんは大体予想が着いてるみたいだ。
「おばさん、この子、琥珀って言うんだけど、琥珀、行き先がなくて……困ってるんだ。それで、琥珀をおばさん家に住ませてくれないかなと思ったんだ。……………お願いします!」
俺は、深く頭を下げた。
琥珀もそれにつれて、おじきをした。

