天使が落としていった羽〜ラブレターと羽ペン〜

「ここが、蒼井おばさん家で、そっちの隣の家が、俺ん家だから。」


俺は、琥珀に説明をした。


琥珀は、


「う………うん。」


とだけ言った。





琥珀は明らかに緊張している。

見てすぐに分かった。



「緊張しなくていいから。」


俺はクスリと笑って琥珀に言った。

琥珀は安心したのか、

「うん。」

と肩の力を抜きながら言った。








ピーンポーン





俺はおばさん家のインターホンを鳴らした。