――――今は8月の真っ只中。


俺は部活で疲れきった重い足をなんとか持ち上げながら、通学路である、橋の上を歩いていた。



俺の名前は、上野翔太 (うえのしょうた)と言う。
今は高校1年で、部活はバスケ部に入っている。



「あー……、ハードな練習だったな。」



俺は独り言をつぶやきながら、橋の上を渡る。