その人は私の腕を掴んでる手に力を入れた
『早く来いよ』
さっきよりも低い声で言った
怖いよっ助けて…廉…


「おい。なにしてんだ?」

この声は…

『あぁ?誰だテメェ』
「誰の腕を強く握ってんだ?あぁ?」

廉っ…!!

そいつらの仲間の1人が廉に気づいたらしく声をあげた

『おいっ!その男っ桐生廉だっ!やべぇ!逃げるぞっ!』
「離せよ。手。」
『はいっすみませんでしたっ』

男達は顔を真っ青にしながら帰って行った

「愛果…帰るぞ」

廉は腕を掴んできた
けど私は振り払った
廉は驚いた顔をしていた

「いや。自分家に帰る。さようなら」

グイッ…
ギュッ…ー

「悪かった」
「なにがよ…」
「違う女なんか抱きしめて」
「…っ!」
「嫉妬してたんだろ?」

廉はニヤニヤしながら言ってきた

「ちがっ!//」
「愛果…」
「…なによ」