なんて失礼な人、わたしはそう本気で思っていた。 綺麗な顔? ハッ、んな顔だったら男が寄ってくるでしょーが。 そういう言葉を胸の内にしまい込むと担任を見つめる。 「これ、食べ終わったらやめます」 にっこりと微笑むと森はこめかみをピクピクと動かして諦めたのか教壇に戻っていく。 拓郎は相変わらずスースーと規則正しい寝息を立てるばかり。 あー、かったるくてパンを食べる気にもならない。 わたしはそっと拓郎の机に食べかけのクリームパンを置くと、窓の外の世界に入り込む。