言われることなど、わかってた。

いつか、来るだろうって。


皇は一般人の私なんかと違って、大財閥の御曹司。
ゆくゆくはこの国の将来までも左右できる、そんな地位に立つ人。

そんな人の隣に、私が居ては不自然。


そしてまず私なんかよりも、


『…皇が渡米したら、いつかそう言いに私の元にお越しになると思っていました』



私自身に不満を抱いている人が居ると言う事も、わかってた。

それが、皇のお父様。