私には絶対に買う事の出来ないこのお値段のものをいとも簡単に買うことのできる皇はやっぱり、私とは違う世界の人。
それをマジマジと感じさせられることになろうとは。
わかってた。
わかっていたはずなのに。
私は少しショックを覚えた。
「では、樹里様。
メイクアップさせていただきますのでこちらへ」
「あっ、はい」
私はされるがままで。
私はこんなきらびやかな世界のことなんて何も分からなくて。
そんな自分が少し、情けなくなった。
いくらH大学に行ったという功績があろうとも、こればかりはどうにもならないんだと。
その現実を突きつけられた気がした。
そして。
メイクも何もかもされ。
私は別人のようになった。
皇が、『すごい綺麗』と言ってくれたので、もうそれだけでいいや。
と、満足し、私は店員さんに一言『ありがとうございました』とお礼を言い、すぐに皇の車に乗せられ。
着いた先は、


