私が連れてこられた試着室には、すごい可愛い、ドレスがあった。
白い、フレアのドレス。
「わあ…キレイ…」
「ふふ、こちらのドレスですよ」
思わず感嘆符が出るほどの。
普通にワンピースとしても使えそうな。
そんなシンプルな中に可愛い、ドレスがあった。
「さぁ、御試着してみてください」
「…はい」
…こんな綺麗なドレスを着て。
値段を見ると、…それなりのお値段がする。
ゼロが何個も付いてる。
そんなの、私に買えるはずがない。
私は嬉しいとは思う。
こんな、綺麗なドレスが着れること。
けれど、私は、こんなことは望んでいない。
私が買えるだけの金額で。
それでいいのに。


