「言えない…」 そんなの、 「っ、成瀬さん!」 決まってる。 「拒否されるのが、怖い…!」 「っ、伝えもしてないのにそんなに怯えてどうするの?! 伝えてから、それから泣きなさいよ!」 「…っ」 「…成瀬さん、あなたの気持ち次第なのよ。 あなたの気持ちはどうなの?」 藤代さんの真剣な眼差しに私は、 「…っ」 心に閉じ込めていた気持ちを、 「――――…好き」 頑なに蓋をしていたあの気持ちを、