「では、失礼します」 深くお辞儀をして、私はヒールを鳴らしながら出て行った。 …子供のお遊びの恋愛なんて、いつか終わりを見てしまうこと、わかってたはずなのに。 「……ふふ、馬鹿だなぁ。相変わらず、私も」 私は、 「どうして、今更…」 また、 「私の目の前に現れるの…っ、皇…!!」 あなたへの想いが募っていくことがわかっていて。 それにただ、気付かないように必死だった。