「あらあら、成瀬さん彼氏いたのね」 そんな声がしたと思ったら、 「あっ、藤代さん…!お疲れ様です」 後ろについ先ほどまで一緒だった藤代さんが居た。 「藤代さんって…」 「そう、私の先輩で…あ、これは私の弟の―――」 「成瀬 竜也です。いつも姉がお世話になっています」 竜也は立って、お辞儀をする。 「あらあら、ご丁寧にどうも。私は樹里さんの上司で藤代 紫織です」 やっぱり綺麗。 立ち振る舞いがオトナな女性って感じだった。 そんな藤代さんの後ろからは、