「竜也、大学どこ行ったの?」 「K大」 また竜也も最難関私立大学K大。 ――――皇と一緒の。 「…よく入れたね、竜也」 「姉貴がアメリカ行った後、必死で勉強したんだよ」 「私もあの頃必死だったよ」 コーヒーを飲みながら言う、竜也は本当に大人の男性、って感じだった。 昔から本当、竜也は弟には思えない。 なんて言えばいいのかな。 …友人?みたいな関係がすごく心地いい。 「で?どこ就職したの?」 私がその質問をした瞬間、 「…」 竜也が固まった。