「妃緒。」

ドアが開き、真っ白なスーツに身を包んだ水野さんが現れた。
白いワンピースを着た妃緒の隣に座る。

「いらっしゃいませ。」

水野さんは妃緒を包むような笑顔でみつめながら、僕にちいさなメモ用紙を渡した。
僕は手の先だけを使って開き、妃緒にわからないように一読した。