カクテル~Parfait Amour~

彼女のすることの一つ一つが、人生最期。
人生初めてに立ち会えることは幸せだと思う。
だけど、人生最期に一緒にいることが、こんなに胸が締め付けられるものだとは想像もつかなかった。

彼女は、久々に見る晴れやかな優しい笑顔だった。

ぼくは左手で彼女の手を握り、右手で髪を撫でて寝顔をみつめていた。