「金色の光が、地震なんだね。」
「そう。
私ね、あの人と目が合った時に、世界がパーって明るくなったように感じたこと、何回かあったんだ。
急に太陽が差したみたいに。」

残念だが僕はまだ、そんな光を浴びたことはなかった。
きっと妃緒にとってもその光は、大地震と同じくらいに世界を変えるものだったのだろう。