「舞咲ちゃん、思っていたとおりの素敵な女の子だね。初めて会った気はしないけれど。」
「ありがとう。私たちの娘をそう思ってくれて。」
二人は時々、夫婦だけで出かけてこの店にも寄ってくれていた。その度に写真を見せて話してくれていたからだろう。
「舞咲のいいところは全部、妃緒ゆずりなんです。」
「そうですか?僕が初めて会ったころの妃緒さんより、舞咲ちゃんは大人っぽいように思います。」
「ひどーい。」