「……どうしたの?」

平然を装って一平に聞く。

「雫に会いたかった」

横から抱き締められて
私の心臓の鼓動が速くなる。


「雫は…?」

「えっ…」

そんなの聞かないでよ…。
見つめられてるせいか、顔が熱くなっていく。


「正直に言えよ?」

答えられる訳ないでしょ…。

何て言えばいいのよ。


毎日会いたかったって?
会いに来てくれて嬉しいって?
毎日…貴方の事しか考えてないって?



言える訳ないでしょ…。


貴方は私の彼氏じゃない。