玄関に入ったら
すぐに背後から抱き締められる…。

「なっ…!!!」

「帰って来ねぇかと思った」


「いつから…いたの?」

高鳴る心臓を隠して聞く。


「学校終ってから」

え…。
5時間も前だよ?


「遅くなるなら 言えよ」

「ぁ…ごめん…」


なんで私 謝ってるの…?
だんだんコイツのペースに
飲まれてく…。


「…腹減った……。」


なんか…。
抱き締められてるってより
凭れてない?

は…ははは…。
なんか一人ドキドキしてたのが
アホらしく思えてきた。

「なんか作ろうか?」

「ぉう。」

そう言うと
あっさりと腕は離され
部屋に入ってくアイツの後ろ姿。