美しいあの人

正直言えば自信がなかった。

あたしが書き続けられたのは、祐治の喜ぶ顔を見ていられたからと、
実際にメディアに彼が西条祐治として美しい姿をさらしているからだった。

あたし自身が評価されたいわけではないから、
確かに祐治がいないと難しいかもしれない。

やれるか、と改めて問われると急に身がすくんだ。
無理かもしれない。