作家を辞める。役者になりたい。 そう言って、祐治はあたしたちの前から姿を消した。 いつもなら二日おきにはやってくる祐治がさっぱり部屋に顔を出さず、 どうしたんだろうと思っていたが、 週間連載を終えて単行本の作業が忙しくそちらに気を取られていた。 祐治もプロモーションで忙しいのだろうと思っていた。 芙美子さんから電話をもらい「祐治はどうしてる?」と聞かれ驚いた。 そしてこうしてせんばづるへ呼ばれて祐治の失踪を知った。