めぐみが、下を向いて震え出したので、

「おいおい、しばらく会わないうちに泣き虫になったな。」

と、寿晴は、めぐみの肩に手を置いた。

その瞬間…。

「ぐっ…。」

寿晴は、体を逆“く”の字に曲げ、そのままひざまづいた。

めぐみは、しっかりと拳を握っていた。

「驚いた?じゃないわよぉ!!どういうつもりなのぉ!!」