『短編』枯れ葉のように…〜あなたにいて欲しい〜

「そっか…、ここの境内にドングリの木あったよね。」

と、見上げたまま新山が言うと、

「たまに…寿晴君と境内から町を見てた…。」

と、めぐみも見上げたまま呟いた。

「そっか…。」

新山は、そう言いながらめぐみの横顔を見た瞬間、

「めぐ!!」

と、叫んでしまっていた。