さすが、天然男子。



「それ、あたしが聞いてるの」



「あ、そっか。
んー僕も分かんない。」



あぁ、面倒な人。

私……この人 嫌いだわ。



「ところでさ」


私が呆れてため息をつくと
ふいに高原くんが
話を振った。



「な…なに」


「何してんの、こんな所で」



フワッと笑う高原くんは
すごくカッコイイ。


でも、“覗きです”なんて
私は言えません!!!



だから
私は黙って高原くんから
目を逸らした。