外に出ると車が出されていた。
「ほら、佐藤(サトウ)が送ってくれるから」
佐藤とは、
私たちの家の召使。
ま、
私はすんごいお金持ちってわけ。
パパが、
日本1の企業者でここまで金持ちってわけ。
浦川家に逆らったら終わりって言うぐらいらしいよ
私は知らないけどね(笑)
「お嬢様、ご用意はできています」
「はーい…
佐藤~~…なんで今婚約者なんか
決めなきゃいけないのよ~…」
車の中に入るなり、
愚痴ばっかり言っていた。
それを聞いて佐藤は「クスッ」と笑った。
「そんなものです。
旦那様と奥様もちょうどこの時期でした」
「え?
パパとママが?」
「えぇ。
だから普通なんです」
へ~…
パパとママが…。
ふぅ~ん…。
でも私いらないし!(汗)
お兄ちゃんとか婚約者決めたらいいじゃん!

