「ホントにキモイオッサンがいて、しつこく話しかけてきたのよ。ちょっとトラウマになってたみたい」



あたしは適当なことを言った。



「言ってくれればいいのに…」



「思い出したくもなくてね」



あたしはタバコを手に取り、逃げるように席を立った。