「あたし、本屋さんに寄っていくね」



と、繭美が立ち止まる。



「あれ?今日何かの発売日だっけ?」



あたしたちはマンガや雑誌の好みが同じだから、繭美の読むものはわかっていた。



「ううん、育児雑誌でも見ていこうかなって」



「…そう」