「巻かんでいいわ、このどアホ!勝手に話し進めんな。てか、その腕離せ」
「なんでさ。付き合ってるなら普通じゃーん」
当然のように絡める腕の力を強める。
「だ、か、ら、普通逆だろコレ!!性別的にお前が絡められるほうだろ!」
「え?絡めてくれるの?」
秋津はキラキラと目を輝かせる。
「そ、それは……」
あからさまに拒否の表情を浮かべる。
「でしょ?それに、僕、こっちのが好きだし」
輝は何も言えずにじっと秋津を見つめる。
知らぬ間に秋津の一人称が僕になっているので、スイッチがオフになったことを自然に理解する。
「こんな僕はイヤ?」
さっきの輝を思わせる言い方。
あたしが言った時と同じような想いを、秋津も今抱いているのだろうか……。

