乙女な彼氏には牙がある!?




「じゃあこれから2人でゆーーっくり慣らしていこうね?」


秋津はいつも通りの可愛らしい笑顔で、またもやチュッと今度は頬にキスを落とした。


「だぁぁあれが慣らすかっ!」


輝はフンッと鼻息荒く路地裏から出てっていった。


「素直じゃないなぁ、輝ちゃん。もう、待ってよ~」


「……………」


輝は眉間にシワを深々と彫り込み、まっすぐ前だけ見てドスドスと歩く。


これではスカートを履いていなければ女の子に到底見えない。


「輝ちゃんは足が長いから歩くの早くて困っちゃうよねー」


追いつくや否や輝の腕にスルリと自分の腕を絡める。


「輝ちゃん、寒くない?でしょ、寒いよね~。でも、僕マフラー1つしか持ってないからさ、一緒にぐるぐるしよっか」


勝手に話して勝手に完結させて勝手にマフラーを輝の首に巻き付けてくる。