乙女な彼氏には牙がある!?




「うぅぅぅぅぅうう……」


店を出て、路地裏に入ったはいいものの、秋津が泣き止む気配は一向にない。


しかもずっと輝の肩に顔をうずめているため、輝の制服は涙と鼻水でびしょびしょだ。


「なぁ、もう泣き止めって。1人で帰ろうとしたの、謝るからさ」


背中をポンポンとあやすように叩く。


「イヤ。ムリ」


泣き声に混じりながらも断固として拒否する秋津。


何がそこまでコイツを泣かせるのやら……。


「ったく、男なんだからべそべそしてんなよ。みっともないぞ!」


「…じゃあ、俺のお願い1つきいて?そしたら絶対泣き止むから」


耳元で艶やかな声が呟く。


「は?!てかお前、実はもう泣き止んでんだろ!」


なんか、また一人称変わってるしな!


「なんでそんなこと言うの?輝ちゃんヒドいぃ~」


「だーーーっ!分かったから、あたしができることだけ言え!そんで泣き止め」


秋津の涙腺ダムがまた決壊したため、輝は頼むように叫ぶ。