輝の高校の周りは比較的都会なので会社員や学生などたくさんの人が電車を利用する。
しかし、輝は帰宅部のため、帰る電車はそんなに人が乗っていないのだ。
長いすの一番端に座る。
これは輝の特等席だ。
(寝るとき誰かにもたれ掛かんなくていいからね)
さっそく輝は寝る体制に入る。
ブブブッ
「!!」
うとうとしていると、スカートのポケットに入れていた携帯のバイブが鳴る。
見てみると、奈留美だった。
『何寝てんのよ。イケメン変態を探しなさい。』
実に素っ気ない文章だ。
(自分だってメールだけ見たら充分男っぽいじゃん)
なんて考えていると
『あんたに愛想振りまく利点を10文字以内に述べよ。てか、早く探しなさい!』
コイツはエスパーか!と心の中でツッコミを入れつつ、車内を見渡す。
『車内に標的なし。発見次第、随時連絡』
カコカコと端的に文章を作成し、送信する。

