「ごめんね、輝ちゃん」
2人きりになったところで秋津がしゅんとうなだれる。
すでに野獣スイッチはオフに切り替わっているようだ。
「僕が無理やりついて行くのお願いしなかったら宮野さんもあんな機嫌悪くならなかったよね……」
秋津はさらに頭を垂れる。
その内テーブルにめり込んでしまうのではないかと思うほどに。
「お前が謝ることなんてねぇよ」
ポン、と秋津の頭に自分の手のひらを乗せる。
「それを言うなら、あたしだってお前が友達付きで来るのOKしたんだから謝らなきゃいけなくなる。お前、あたしがお前に謝る姿見たいか?」
秋津は力無くふるふると頭を振る。
「それに、奈留美はそんなこと責めるようなちっせぇ女じゃねぇ」
輝は必死に慰めるが、秋津は一向に頭を上げようとはしない。

