「輝ちゃん、迷ってたでしょ。だから、半分こしよ?」
「………」
「あ、半分こじゃ足らない?」
輝の沈黙を不満と捉え、秋津は財布を持って新しいのを買いに行こうとした。
「ちげーよ!!早まんな」
とっさに秋津の腕を掴む。
「半分こは、嬉しい。でも、見透かされてたのは悔しい」
輝は眉間に深い深い谷間を作った。
これが胸についたらどれほど嬉しがるだろうか、と端で奈留美は冷静に分析をする。
秋津はというと、完全にフリーズしている。
「真秀、コーヒーぶっかけるぞー」
凉が本気で恐る恐るティーカップを傾けた。
「……それ以上やると地獄に落とすぞ」
「……スミマセン」
「あら、秋津真秀は意外にクールなのね」
メモメモとこれまた冷静に奈留美は情報を手帳に書き込む。

