「「てか、あんた誰?」よ?」
輝と秋津に向けられていた怒りそのままに、お互いに向き合う。
「人の名前聞く前に自分の名前だろ?それに、あんな大声出すなんて野蛮な女だな」
ふんっと秋津のツレが奈留美を見下す。
「あぁら、レディに先に名乗らせるなんてそんな恥さらしなことさせるなんて、男として終わってるわね」
奈留美も負けじと遠慮ない氷のような眼差しを向ける。
「ちょっとちょっと奈留美サン?なんで勝手に戦闘モード入っちゃってんのさ!」
「君もだよ、凉(リョウ)」
慌てる輝とは真逆に秋津は静かに凉と言われた男をなだめる。
「女の子に野蛮なんて、言っちゃいけないだろ。謝れ、凉」
秋津の輝に対する態度とは全く違う冷たい態度に、輝は気付かれないようにそっと身震いした。

