「席取っとくって言ったのあたしなんだから、これはあたしの仕事だーーっ!」
ケーキ選びでのことがまだ残っているのか、輝は意地になってテーブルを持つ手を離さなかった。
「輝ちゃん!ここは彼女らしく譲るとこだよ!」
秋津もどうやら折れる気はないらしい。
「ンなっ///カカッ彼女とか大声出して言うな!!」
「いただき!」
輝が照れて力が緩んだ隙に、秋津がテーブルをゴチンとくっつけた。
「あ!!クソ、卑怯だぞ!!」
輝はキッと秋津を睨んだ。
「そんな睨んだって全然怖くないも~ん。逆にチューしたくなるんだけどな」
「ワーーーーッッ!」
「「うっさい!!」」
ベシッ
稲妻のような叱責と容赦ない頭部の痛みが輝と秋津を同時に襲っていく。
「だいたいね、ここはケーキ屋よ?周りの迷惑考えなさい!」
「真秀、食い物落ちたらどうするの?」
「ったく、突然イチャイチャ劇場開演すんじゃないわよ!目が腐っちゃうじゃない!!」
「…………ウザい」
ピンピンに尖った刃が2人の心に遠慮なくグサグサ刺さっていく。

