乙女な彼氏には牙がある!?




「落ち着けって!」


「これが落ち着いていられるもんですか!さぁ、吐きなさい!!」


必死になだめようとしても、一向に落ち着く見込みがない。


「そのことなら、ぜぇんぶ真実よ~。てか、邪魔」


げた箱で置いてきた奈留美がスッと教室に入ってきた。


ついでに爆弾のスイッチも押しやがった。


「オイ!勝手にバラすなよ!!」


「だって、いつかはバレるんだから今言ったって同じじゃない」


奈留美は悪びれもせずにそう言い、自分の席につく。


「やっぱり本当だったのね!ありえない!!」


「そんなぁ……。噂が本当だったなんて…」


ショックの色を隠せないとばかりに顔を両手で覆い、嘆くクラスの女子達。