「今までソフトに起こしてお前が起きたことあんのか?あ゛?!」


兄貴、こと武蔵野 陸(ムサシノ リク)は輝のおでこを押さえ、接近してくるのを防ぐ。


「起きたことないけど!でも一応あたし女の子なんですけど!!」


素直に認めるところは認めつつ、力任せに突進する。


「はっ!誰が儚げな女の子だって?」


みにょーーん


「はっ!ははにゃげとはひってにゃい!(儚げとは言ってない)」


陸は輝のおでこを押さえていた手で頬を引っ張る。


「は~にゃ~せぇ~~っ!」


ガシッ


輝は陸の腕を掴み、引き離そうとする。


「ぷっ!女の子とか人とか言う前に、珍獣だろっ…」


陸は堪えきれないとばかりに吹き出す。


「いひひひひっ!腹イテェ~」


ついには腕を放し、腹を抱えて笑いだした。