「そりゃ、自分の好きな子だったらすぐ気づくよ~」
へへっと秋津は自慢げに話す。
「でも、あたしみたいな男っぽい奴が、こんな女の子らしいカッコしても似合わないだろ?」
初めて自分で見た時から不安だったことを言ってみた。
いくら奈留美がうまく変身させてくれても、自分の中で妙な違和感が拭いきれなかった。
「そんなことないよ~。髪の毛長い輝ちゃんも可愛いよ?それに、お揃いじゃん」
と言いながら、秋津は自分の髪をくるくると弄んだ。
確かに自分のウィッグは秋津と同じ茶色でふわふわウェーブをしていた。
「別に合わせたわけじゃないぞ!奈留美が勝手に……」
なんだか恥ずかしくなって大声で言い返したものの、尻すぼみになってしまう。
「うん。それでも嬉しい」
秋津がぎゅっと手を強く握り返してくる。

