「でも、それはお前があんなことするからで……」
もう、薄々は気づいていた。
でも、それを認めてしまうのは、秋津に負けた気がして悔しい。
「悪ふざけだと思う?」
秋津は輝の足元にひざまずいた。
「僕、輝ちゃんに対してはいつも本気だよ?好きだから、キスしたんだ」
秋津が輝の手をとる。
もう意地悪な秋津ではなく、いつもの秋津に戻っていた。
「僕は正直に自分の気持ちを伝えたよ。今度は、輝ちゃんの番だ」
秋津が真っ直ぐ自分を見つめてくる。
目をそらすことなんて出来ない。
もう、逃げられない。
瞳を閉じて、大きく息を吸い、自分の中の不安や弱い心全てを吐き出すように体中の空気を出す。
そして、真っ直ぐ秋津を見つめる。
自分の気持ちを、素直に言う時が来た。

