乙女な彼氏には牙がある!?




「んっ」


秋津は何度も角度を変え、輝の唇を奪う。


だんだん息苦しくなって、頭がぼうっとしてきた。


ちゅっ


軽いリップ音を響かせ、秋津は唇を離した。


その瞬間、輝は膝からガクッと崩れ落ちた。


「おっと危ない」


床に倒れ込む寸前で、秋津が抱き上げる。


「やっぱり輝ちゃんにはまだ早かったかな?でも、ごちそーさまでした」


秋津は妖艶に笑った。


「人を食いもんみたいに言うな……」


言った瞬間、顔からぼっと火が出るくらい熱くなるのが自分でも分かった。


「でも、イヤじゃなかったでしょ?」


クスっと笑って、秋津は近くの机の上に輝をそっと降ろした。


「それが答えだよ、輝ちゃん。まだ胸は痛い?」


そう言われてから気づいた。


胸の痛みは、知らない間にうるさいくらいの高鳴りへと変わっていた。