「ただの偶然でしょ。気にしすぎ~」 学校についてすぐにクラスメイトで親友の宮野 奈留美に相談した。 「えー、でもその後も何回か合ったんだよ?」 「どうせ、『こいつ、男のクセにスカートはいてら』とか思ったんじゃなーい?」 奈留美は興味なさげにそういうとマニキュアを塗りだした。 「ひっど!何それ~」 まだ言い足りないといった様子の輝だが、奈留美の意識は完全に自分の爪に向いていた。