乙女な彼氏には牙がある!?




ピシッ!


輝の体は石のように硬直した。


コイツ、今なんて言った?!


なんか、とんでもない爆弾放り込んでこなかったか?


「あれ?もしかして、輝ちゃん拒否する気~?」


これは、YESと言えないヤツだ。


奈留美がいつもしてくるヤツ…。


「女に、二言はない…」


そうだ、一回くらいなんだ。


ぱぱっとやって、ちゃちゃっと済ましたらいいんだ!


輝はぎゅっと固く瞳を閉じた。


「そんなに固くならないでよ。僕とキスするの…イヤ?」


秋津の心細げな声が耳の近くで聞こえる。


微かに声音が震えていた。


「そんなことっー!!!」


否定しようと目を開けて言おうとした輝の声は、途中で塞がれてしまった…。