「な、奈留美?!」
輝はいきなり怒鳴られ、目を白黒させた。
「いつもの男勝りな武蔵野 輝はどこに行ったのよ?!しゃっきりしなさーーいっ」
はぁはぁ、と肩で息をする奈留美。
相当溜まっていたようだ。
「でも……」
「でも、もだけど、も無い!ちょっと放課後顔貸しなさい」
これは有無も言わさぬ顔だ。
いくら輝でも、
「はい」
と素直に言うしかできなかった。
「よろしい」
奈留美は天使、いや、女神の微笑みを浮かべて廊下へと消えていった。
「どうする気だろ……」
意図が全く読めず、ただただ立ち尽くす輝であった。
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