「分かってるわよ。必死になるな、暑苦しい」
暑苦しくさせてるのは誰だってんだ!
「はいはい、そんなぶぅたれないでちょうだい」
あっさりと奈留美は手でひらひらと輝をあしらう。
「てか、本当に他に言うことないの?」
一応恐ろしいが聞いておく。
「ほぉんとバカね。あんた、あたしがあんたは自分で決めたことはケチ付けられてもやり抜く性格だって知らないとでも?」
やはり奈留美にはかなわないな…
「…ありがと。いつかちゃんと答え出すから」
これが輝の最大級の感謝だ。
「無理に答え出す必要ないわよ。自然の流れに身を任せなさい」
それを捨て台詞に奈留美は保健室を去った。
「ったく、ほんと良い女だよ」
輝は苦い微笑みを浮かべた。

