「じゃ、じゃあ僕の推理全部ハズレってこと?」
そんなぁ……。
僕、名探偵なのに。
「なぁにが推理だよ。んなもん、どハズレだよ、ばーか!」
そう言いながら片手で頭をわしゃわしゃ撫でられる。
「ちょ、やめてよ輝ちゃん。髪の毛ぐじゃぐじゃになる!」
照れ隠しにそんなこと言ったけど、ほんとは嬉しくて。
僕の顔は当然のごとく真っ赤。
「勝手に騒いでたばかにはお仕置きしなきゃだからな。これぐらいで済んだんだからありがたく思え!」
輝ちゃんも照れたのか、さんざん撫で回していた手を引っ込めて部屋を出ようとする。
「あれ、どこ行くの?」
「リビングだよ!トマトジュース、なくなったからな」
こっちに目もくれずバタンとドアを閉められた。

