「さんきゅ、じゃな」
言い終わったのを見計らって、輝ちゃんが素早く自分の耳に戻して電話を切った。
「どうだ、これで納得しただろ?」
輝ちゃんは、ふふんと鼻を高くして一気にトマトジュースを飲み干した。
「さっきの、鬼塚選手?」
やっとのことで口にした言葉は、なぜかかすれていた。
「おう、めんどくさいから電話した。やっぱり本人の言葉が一番信憑性高いだろ?いや―、あたし頭いいなぁ」
わははは、と豪快に笑う輝ちゃん。
「友達以上恋人未満なんだって」
「ん、なんじゃそら?曖昧なこと言うなよな。まぁ、ガキの頃からの付き合いだから家族みたいなもんだからそんなもんなんかな」
頭をぽりぽりかきながらうんうんと自己解決。

