呼吸が整うと、ようやく部屋の中を見渡すことができた。
「何これ?」
がちゃっ
「おー秋津。待たせてごめんな。兄貴のやつ、うるさくてさぁ。って、秋津?」
「ねぇ輝ちゃん、確かにここは輝ちゃんの部屋だよね?」
「当たり前だろ。ほら、ドアにだってちゃんとAKIRAってプレートが下がってるだろ?」
やっぱりここが輝ちゃんの部屋。
「どうした、何か変か?」
「……がない」
「は?聞こえなかった」
「くまちゃんがないっ!!」
「く、くまちゃん?!」
「だって普通女の子の部屋にはくまちゃんとか女の子のお人形さんとかいるでしょ?!」
「悪かったですね、普通の女の子じゃなくて。てか、どんな固定観念だよ」

