でも……。
「確かに似てるかも。鋭い目つきとか、しゃべり方が荒いとことか……」
「うん、できることならもうちょっと良いとこ選ぼうや」
「まぁ、俺も輝も父ちゃん似だからな。しゃあないしゃあない。てか、立ち話もなんだから上がってもらえよ」
そう言いながら、お兄さんはすすぅっと中へと消えていった。
「あたしの部屋、階段上がって突き当たりのだから。先行ってて、あたし飲み物取ってくる。何がいい?」
「ん―、輝ちゃんと一緒のでいいよ」
「わかった」
輝ちゃんは靴をポイポイと脱ぎ捨て、お兄さんが消えていった部屋へと入っていった。
僕の横には向きがバラバラのスニーカーが1組。
「輝ちゃんらしいなぁ」
くすくす笑いながら自分のを脱いできちんと揃えて、その横にぴったり並ぶように輝ちゃんの靴を揃えた。

