乙女な彼氏には牙がある!?




「待ってよ輝ちゃん!」


駆け寄ってそっと輝ちゃんの手を握る。


これも今日で最後なのかなぁ。


吹っ切れはしたけど、まだやっぱり心配で。


「いきなり握ってくんなよ!もうすぐそこだし」


そう言って指差す先を見つめると、そこにはお隣とデザインがよく似た家があった。


きっと開発した時にまとめて造られたんだろうなぁ。


「散らかってるけど、まぁ入れよ」


するりと握っていた手を放し、玄関へと促してくれた。


「ただいま――!」


「わゎっ!!」


「あ、わり。ついクセでさ」


「んだよ、でけぇ声だすなって。ちょうど寝かけてたのによ―」


リビングのドアが開き、中から男の人が出てきた。


「あ、あなたは……!」