乙女な彼氏には牙がある!?




僕の世界は輝ちゃん中心にくるくると回っている。


それはたぶん何があっても変わらないと思う。


どんなにイヤな思いをしても、どんなに別れが目の前にチラついたとしても……。


その証拠に、僕の足はだんだんと速くなっていた。


真実を知るのは怖い。


でも、今はそれ以上にもう輝ちゃんに会えないほうが怖い。


どうなってもいい。


「輝ちゃん、待っててね」


全力で駅まで走って電車に乗り込む。


輝ちゃんと乗っていた電車は、いつもは速く感じるのに今はとても遅く感じる。


「早く、早く、早く!」


小声で強く呟く。